
スュザンヌ・ヴァラドン生誕150年
ユトリロとヴァラドン―母と子の物語
2015年7月11日(土)~ 2015年8月30日(日) 会期中無休
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※7月11日(土)は10時からの開会式終了後、開場いたします。
本展は、ルノワールやロートレックのモデルを務め、ドガも認めるデッサン力を持った画家でもあったスュザンヌ・ヴァラドンと、その母への複雑な思いから絵を描きはじめることになったモーリス・ユトリロの親子二人展です。芸術の道を選んだ親子は、いずれもパリの北に位置するモンマルトルで画家として開花しました。そんなモンマルトルの哀愁漂う街並みを描き続けたユトリロの作品、その源泉ともいえる、母であり力強い線描と色彩をあやつる画家でもあったヴァラドンの作品、合わせて約80点を紹介します。複雑な愛憎が入り組んだ親子関係という背景とともに、天才といわれたユトリロの芸術の源泉をさぐる展覧会です。
展覧会概要
- 会期
- :2015年7月11日(土)~ 2015年8月30日(日)
- 開館時間
- :午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 会場
- :ひろしま美術館
- 主催
- :公益財団法人ひろしま美術館、テレビ新広島、中国新聞社
- 後援
- :在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、広島県教育委員会、広島市教育委員会、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、広島エフエム放送、FMちゅーピー76.6MHz
- 特別協賛
- :ひろしま信愛不動産株式会社
- 協賛
- :損保ジャパン日本興亜、広島銀行
- 協力
- :日本航空
- 企画協力
- :IS ART INC.
入館料
一般:1,300円(1,100円)/シニア:1,100円/ 高大生:1,000(800円)/ 小中学生:600円(400円)
※( )内は、前売りおよび団体(20人以上)の料金です。
- ※当展覧会とコレクション展(フランス近代美術)は共通のチケットとなります。
- ※障害者手帳をご持参の方は、ご本人と同伴者1名が無料になります。
- ※65歳以上の方は一般当日料金の団体割引が適用されます。当日受付に年齢確認の出来るものをご提示ください。
前売り券発売所
ひろしま美術館(2015年7月10日まで)、中国新聞各販売所(取り寄せ)、中国新聞社読者広報部、広島市内の主なプレイガイド、画廊、画材店、書店、チケットぴあ(Pコード:766-792)、ローソンチケット(Lコード:68496)
割引券
割引券を印刷し、入館時にご提示いただくと、割引料金にてご入館いただけます。他の割引券との併用は出来ませんので、ご了承ください。
展覧会内容と主な作品
哀愁のモンマルトル、個性的な二人の画家が繰り広げた人生の狂想曲
本展では、ユトリロの「白の時代」「色彩の時代」の風景画をはじめ、ヴァラドンの作品において特筆される裸婦、愛息子のユトリロを描いたデッサンや肖像画などをご紹介します。また、ヴァラドンの肖像画にはユトリロ作品を扱っていた画商のポール・ペトリデスや、ユトリロの妻リュシ―・ユトリロ・ヴァロールといった、親子の知人を描いたものもあります。ユトリロの描いた、モンマルトルの「サクレ=クール寺院」や、画家たちの集ったキャバレー「ラパン・アジル」とともに、ヴァラドンとユトリロの親子物語が繰り広げられた、19世紀末から20世紀初頭のモンマルトルを想像しながら、鑑賞してみてはいかがでしょうか。
※左画像:モーリス・ユトリロ《モンマルトルのキャバレー・ラパン・アジル》1916-1918年頃、個人蔵
協力=パリ、デュアメル・ファイン・アート
©Jean Fabris 2015 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 G0026
モーリス・ユトリロ
《モンマルトルのサン=ピエール広場から
眺めたパリ》1908年頃、八木コレクション蔵
©Jean Fabris 2015
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 G0026
モーリス・ユトリロ
《ムーラン・ド・ラ・ギャレット、
モンマルトル》1934-1936年頃、個人蔵
©Jean Fabris 2015
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 G0026
モーリス・ユトリロ
《サン=ピエール教会とサクレ=クール寺院、
モンマルトル》1938-1940年頃、個人蔵
©Jean Fabris 2015
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 G0026
モーリス・ユトリロ
《コルト通り、モンマルトル》
1916-1918年頃、個人蔵
©Jean Fabris 2015
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 G0026
スュザンヌ・ヴァラドン
《モーリス・ユトリロの肖像》1921年
ユトリロ-ヴァラドン美術館蔵
(フランス、サノワ)
スュザンヌ・ヴァラドン
《自画像》1927年
ユトリロ-ヴァラドン美術館蔵
(フランス、サノワ)
スュザンヌ・ヴァラドン
《コルト通り12番地、モンマルトル》1919年
個人蔵(レバノン)
スュザンヌ・ヴァラドン
《窓辺のジェルメーヌ・ユッテル》1926年
個人蔵(レバノン)
スュザンヌ・ヴァラドン
《花瓶の中のリラの花束》1930年
個人蔵
関連イベント
■開催記念連続講演会
- 日 時
- :①7月18日(土) 14:00~15:30
講師:白銀 敏枝氏(広島修道大学 名誉教授)
演題:「モンマルトル、永遠の世紀末風景」
②7月25日(土) 14:00~15:30
講師:ひろしま美術館 学芸員
演題:「ユトリロとヴァラドンの人生」
③8月22日(土) 14:00~15:30
講師:ひろしま美術館 学芸員
演題:「エコール・ド・パリの芸術―ユトリロとヴァラドンを中心に―」
④8月29日(土) 14:00~15:30
講師:越智 裕二郎氏(西宮市大谷記念美術館 館長)
演題:「異邦人ガートールド・スタインの視線―ベル・エポックの収集家―」
- 会 場
- :事務棟地下講堂
- 定 員
- :130名(先着順)
※講演会の聴講は無料です。ただし、同特別展入館券のご提示が必要となります(入館済みの半券でも可)
※受付は開演30分前より会場入口にて行います。
※全4回の連続講演会すべてにご参加された方には、本展オリジナルカタログを1冊プレゼント!
初回(7月18日)にお渡しするスタンプカードをお持ちの上、各回ご参加ください。
また、スタンプカードご持参の方は会期中いつでも同特別展を団体割引料金でご鑑賞いただけます。
■ワークショップ「絵具を作ろう!」※要事前申込み
- 日 時
- :7月19日(日) 14:00~15:30
- 会 場
- :事務棟地下講堂
- 講 師
- :吉田 寛志氏(画家)
- 定 員
- :20名(先着順)
- 材料費
- :500円(別途当日有効の同特別展入館券が必要)
- 申込方法
- :住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、メール(アドレスはこちら)または往復はがきにてひろしま美術館宛にお申し込みください。
往復はがき送り先【〒730-0011 広島県広島市中区基町3-2(中央公園内) ひろしま美術館「絵具を作ろう!ワークショップ係」】
※お送り頂いた個人情報は、当館が責任を持って管理し、イベントに関する目的以外には使用致しません。
応募締切=7月13日(月)必着
■ワインの夕べ ※要事前申込み
- 日 時
- :8月8日(土) 17:00~18:30
- 会 場
- :カフェ・ジャルダンまたは中庭
- 講 師
- :濱田 環氏(ソムリエ)
- 定 員
- :50名(先着順)
- 参加費
- :2,000円(別途当日有効の同特別展入館券が必要)
- 申込方法
- :住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、メール(アドレスはこちら)または往復はがきにてひろしま美術館宛にお申し込みください。
往復はがき送り先【〒730-0011 広島県広島市中区基町3-2(中央公園内) ひろしま美術館「ワインの夕べ係」】
※お送り頂いた個人情報は、当館が責任を持って管理し、イベントに関する目的以外には使用致しません。
応募締切=7月31日(金)
●ミュージアムトーク ユトリロとヴァラドン特集
- 日時
- :7月11日(土) 11:00~12:00
8月8日(土) 11:00~12:00
- 会場
- :本館ホール
- 講師
- :当館学芸員
※定員100名(先着順)、事前申込み不要(どなたでもご聴講頂けます)
※聴講無料です。ただし、当日有効の入館券が必要です。
●関連コンサート「世津子 on スペシャルジャズの夕べ ~モンマルトルの風景をジャズにのせて~」
- 日時
- :①7月18日(土) 18:45 ~ 20:00 ※完売しました(7/1)
②7月24日(金) 18:45 ~ 20:00
- 場所
- :カフェ・ジャルダン
- 出演
- :7月18日:梅世津子さん(Vocal)、浅利紀子さん(Piano)、山本優一郎氏(Bass)
7月24日:梅世津子さん(Vocal)、浅利紀子さん(Piano)、西川桂子氏(Percussion)
- 定員
- :40名(先着順)
- 参加料
- :3,000円
※マロニエ会員等すでに入館券をお持ちの方は参加料2,000円
※「ユトリロとヴァラドン展」チケット+ドリンク付き
※専用チケットを美術館受付でご購入下さい(6月20日より販売、先着順)
●アカペラ・サマーフェスティバル2015
- 日時
- :①8月1日(土)14:00~
②8月23日(日)14:00~
- 場所
- :本館ホール
- 出演
- :広島のアカペラグループの皆さん
※観覧無料。ただし、当日有効の同展特別展入館券が必要です。
●プチ・コンサート「シターで巡るパリ・モンマルトル」
- 日時 :8月9日(日) 14:00~15:00
- 場所
- :本館ホール
- 演奏者
- :白井朝香氏(シター)
モンマルトルの丘に建つサクレ=クール寺院で祈りの楽器として演奏されているシタ―。
朝のミサで修道女達の歌声と共清廉で穏やかな音色を響かせます。
芸術家達の愛したモンマルトルをテーマにしたシャンソンも交え、ひと時、パリの雰囲気をお楽しみください。
※観覧無料です。ただし、当日有効の同特別展入館券が必要です。
カフェ・ジャルダン特別メニュー

ポン=ヌフ
フランスの伝統菓子。名前はパリに現存する最古の橋に由来し、十文字のパイ飾りが橋を意味しています。
パリ生地の中にカスタードとシュー生地を入れ、ラズベリーのジャムをのせています。
当館コレクションにも「ポン=ヌフ」を描いた作品が3点ありますので、合わせてお楽しみください!
料金単品:350円(税別)

特製チョコレートパフェ
パリといえばチョコレート!ということで夏にピッタリのチョコバナナパフェをご用意しました。
フレークの上にブラウニーとバナナを重ね、さらにチョコとバニラのアイスを重ねています。
マシュマロも入ってさまざまな食感をお楽しみ頂けるパフェです。
販売期間:ユトリロとヴァラドン展会期中(2015年7月11日~8月30日)
料金単品:700円(税別)